高槻 皮膚科 形成外科
 
1  スタンダード・プリコーションについて間違っているのは。

 1 感染症にかかわらず全ての患者のケアに適用する。
 2 血液・体液・汗などの分泌物・傷のある皮膚・粘膜を感染のある物質として対応する
 3 手洗いは全ての医療行為の基本になる
 4 洗い残しがもっとも起こりやすいのは親指である
 
2 赤十字血液センターで、感染症スクリーニングが行われていないのは 
 
 1 A型肝炎ウイルス
 2 B型肝炎ウイルス
 3 C型肝炎ウイルス
 4 HTLV1
 5 パルボウイルスB19
 6 梅毒
 
3 輸血について次のうち間違っているのは 
 
 1 血液型を間違えて輸血した場合、乳酸加リンゲルを最速で輸液する
 2 輸血をする際同意書はいらない
 3 発毛剤のプロペシアを内服している場合献血はしてはいけない
 4 ラエンネック(プラセンタエキス)を使用した患者のカルテは20年以上保存する必要がある。
 
4 ウイルスと疾患の間の組合せで間違っているのは 
 
 1 ロタウイルス      ー 急性下痢症
 2 HIV         ー 後天性免疫不全症候群
 3 SARSコロナウイルス ー 重症急性呼吸器症候群
 4 EBウイルス      ー 流行性耳下腺炎
 
5 学校伝染病と出席停止期間で間違っているのは 
 
 1 百日咳     ー 特有な咳が消失するまで
 2 結核      ー ツベルクリン反応が陰転するまで
 3 流行性耳下腺炎 ー 耳下腺の腫脹が消失するまで
 4 咽頭結膜熱   ー 主要な症状が消失して二日経過するまで
 
6 感染症について誤っているのは 
 
 1 病原体を体内に保有し、病状の現れていない人を保菌者という
 2 病原体が人体に進入してから発病するまでの期間を潜伏期間という
 3 インフルエンザの潜伏期間は7〜10日である
 4 抵抗力の低下した患者は、日和見感染を起こしやすい
 
7 経口投与するワクチンはどれか 
 
 1 麻疹
 2 風疹
 3 ジフテリア
 4 ポリオ
 
8 2009年の統計で結核について間違っているのは 
 
 1 新登録患者数は2万人を超えている
 2 結核罹患率の最も高い都市は大阪市である
 3 多剤耐性結核が増えている
 4 日本の結核罹患率は、カナダ・アメリカの2倍程度である
 
9 疥癬について間違っているのは 
 
 1 指間部に疥癬トンネルを作ることが多い
 2 ヒゼンダニというダニの寄生による
 3 一般的に見られる疥癬とノルウエー疥癬では、疥癬の種類が異なる
 4 最近の疥癬に対して内服薬の使用が可能になった
 
10 疥癬の治療で間違っているのは 
 
 1 クロタミン(オイラックス)の外用
 2 0.5%γBHC含有軟膏の外用
 3 イベルメクチン(スクロメクトール)の外用
 4 硫黄製剤(610ハップ等)の外用
11 潜伏期間が最も短いのは 
 
 1 インフルエンザ
 2 麻疹
 3 風疹
 4 水痘
 
12 BCGについて次のうち間違っているのはどれか 
 
 1 ツベルクリン反応二日後判定する
 2 BCG摂取生後6ヶ月までに行う
 3 BCG摂取後10日以内に発赤・膿を認めた場合摂取前に結核菌の感染を受けた可能性がある
 4 BCGにより90%以上肺結核は予防できる
 
13 針刺し事故ついて次のうち間違っているのは
 
 1 HBs抗体陰性の看護師がHBe抗体陰性HBe抗原陽性の患者の針を刺した場合、感染率10%である
 2 針刺し事故を起こす看護師は決まっている
 3 針を刺したらすぐに流水で血液を絞り出す
 4 汚染後48時間以内のHBIGの筋注投与に加えてHBワクチンの接種を併用する 
 
14 ウイルスと癌の関係で間違っているのは
 
 1 HTLV-1          成人T細胞白血病
 2 HCV           大腸癌
 3 HPV           子宮癌
 4 EBV           バーキットリンパ腫
 
15 褥瘡の初期症状はどれか
 
 1 発赤
 2 水疱
 3 びらん
 4 壊死 
 
16 仰臥位安静患者の褥瘡好発部位は 
 
 1 仙骨部
 2 坐骨部
 3 外果部
 4 大転子部
 
17 車椅子使用患者の褥好発部位は 
 
 1 仙骨部
 2 坐骨部
 3 大転子部
 4 肩甲骨部
 
18 褥瘡正しいのは 
 
 1 円座の使用は発生予防に役立つ
 2 皮膚の浸潤は発生要因になる
 3 重傷度判定にはブレーデンスケールを用いる
 4 壊死組織は吸収されるのをまつ
 
19 褥瘡発生の予測方法でないのは
 
 1 ブレーデンスケール
 2 K式スケール
 3 OHスケール
 4 長谷川式スケール
 
20 褥瘡について間違っているのは
 
 1 褥瘡が原因で患者が死亡すると法的責任が問われる
 2 褥瘡ができても患者が死亡しなければ法的責任はない
 3 褥瘡は看護怠慢による
 4 床ずれは看護の恥である
皮膚科試験 正看 2009
21 腎障害を合併しやすい疾患として誤っているのは
 
 1 全身性エリテマトーデス
 2 強皮症
 3 多発筋炎
 4 多発性動脈炎
 
22 皮膚病変とその原因となる疾患の組合せで誤っているのは 予 
 
 1 全身性エリテマトーデス   ー  蝶形紅斑
 2 シェーグレン        ー  環状紅斑
 3 強皮症           ー  陰部潰瘍
 4 皮膚筋炎          ー  ヘリオトロープ斑

 23 皮膚病変とその原因となる疾患の組合せで正しいのは
 
 1 蝶形紅斑          ー  強皮症
 2 口腔粘膜色素沈着      ー  肝硬変
 3 手掌紅斑          ー  アジソン病
 4 紫斑            ー  血小板減少症
 
24 膠原病とその症状の組合せで正しいのは 
 
 1 関節リウマチ        ー  蝶形紅斑
 2 全身性エリテマトーデス   ー  心外膜炎
 3 多発性筋炎         ー  涙腺・唾液腺の分泌低下
 4 強皮症           ー  ヘリオトロープ斑
 
25 膠原病とその特徴的な症状の組合せとして誤っているのは 
 
 1 リウマチ熱         ー  発熱・多関節炎
 2 慢性関節リウマチ      ー  関節腫脹・関節痛
 3 多発性動脈炎        ー  皮膚の硬化・レイノー現象
 4 全身性エリテマトーデス   ー  蝶形紅斑・関節炎
 
26 膠原病の症状の組合せで間違っているのは 
 
 1 皮膚筋炎          ー  間質性肺炎
 2 強皮症           ー  肺線維症
 3 多発性動脈炎        ー  結節性紅斑
 4 全身性エリテマトーデス   ー  腎炎
 
27 特定疾患治療研究事業対象(公費対象)ではないのは

 1 全身性エリテマトーデス
 2 皮膚筋炎
 3 シェーグレン症候群
 4 ベーチェット病
 
28 悪性腫瘍を合併する可能性が最も高いのは 
 
 1 強皮症
 2 全身性エリテマトーデス
 3 皮膚筋炎
 4 シェーグレン症候群
 
29 次の血管炎のうち最も太い血管が傷害されるのは 
 
 1 結節性多発動脈炎
 2 高安病
 3 ウエゲナー肉芽腫症
 4 ヘノッホ・シェーンライン紫斑病
 
30 黄疸のある患者に起こりやすい症状はどれか 
 
 1 色覚異常
 2 掻痒感
 3 関節痛
 4 脱毛 
31 門脈圧亢進症による症状で正しいのはどれか 
 
 1 くも状血管腫
 2 女性化乳房
 3 食道静脈瘤
 4 手掌紅斑
 
32 のうち間違っているのは 
 
 1 まぶたのはれ・紅斑、手指関節伸側の紅斑       ー 皮膚筋炎
 2 脱毛、皮膚の乾燥、むくみ              ー 甲状腺機能低下症
 3 顔面、前胸部の毛細血管拡張、カサカサの黄ばんだ皮膚 ー 肝硬変
 4 腋窩・股のざらざらとした黒色局面          ー 腎不全
 
33 老人性掻痒症で正しいのは
 
 1 夏期に悪化
 2 胸部より下腿に発生しやすい
 3 かゆみは皮膚の浸潤時に増強する
 4 植物や金属に敏感になるため生じる
 
34 アレルギー性接触皮膚炎で正しいのは 
 
 1 水疱はできない
 2 金属によるものは冬に症状が強い
 3 スクラッチテストで原因を検索する
 4 原因物質に接触した部位に限局して起こる
 
35 アナフィラキシーショックでもっとも即効性があるのは 
 
 1 塩化カリウム
 2 テオフェリン
 3 アドレナリン
 4 プレドニゾロン
 5 硫酸マグネシウム
 
36 オプソニン効果生じるのはどれか 
 
 1 好中球
 2 好塩基球
 3 Tリンパ球
 4 Bリンパ球
 
37 アナフィラキシーショックについて次のうち間違っているのは
 
 1 小麦・エビなどの食物を食べた後、運動するとアナフィラキシーショックをおこすことがある。
 2 スギ花粉症がある人はトマトにアレルギーを持ちやすい
 3 ブタクサ花粉症がある人は、バナナやキュウリにアレルギーを起こしやすい
 4 天然ゴムアレルギーがある人は、栗にアレルギーを起こしやすい
 5 造影剤によるショックはアナフィラキシーショックである。
 
38 次のうち正しいのは 
 
 1 アトピー性皮膚炎の原因は血液検査でわかる 
 2 じんま疹の原因は血液検査でわかる
 3 接触性皮膚炎の原因を調べるためパッチテストを行う
 4 アレルギー性接触性皮膚炎はT型アレルギーである 
 
39 接触性皮膚炎について間違っているのは
 
 1 接触性皮膚炎を一般には「かぶれ」という
 2 アレルギー性接触性皮膚炎は、初めて原因物質に触れた場合は起こしにくい
 3 刺激性接触性皮膚炎は、その原因物質が付着した場合誰にでも起こる
 4 接触性皮膚炎の原因は血液検査でわかる
 
40 薬剤の静注をしていたところ患者が突然意識を失った。まずすることは
 
 1 ボスミン0.3mLの皮下注
 2 ソル・コーテフの静注
 3 硫酸アトロピンの筋注
 4 人を呼ぶ