高槻 高槻市 皮膚科 形成外科 脱毛
平成22年度准看護師試験問題
 
問題   5 血液について、正しいものはどれか。
 
 1 血液からフィブリンを除いたものが血漿である。
 2 血液のPHが、基準範囲より小さくなった場合をアルカローシスという。
 3 生理食塩水の濃度は0.9である。
 4 赤血球沈降速度は、血液の凝固速度を見るものである。
 
例    次のうち間違っているのは。
 
 1 血液を試験管に入れ放置すると、凝固して沈殿物(血餅)と液体(血清)に分かれる。
 2 血漿とは、血液から血球除去した残り液体成分をいう。抗凝固剤を用いて採血後,遠
   心分離によって有形成分を沈降させた上澄みとして得られる。
 3 淡黄色で,血液の約80%を占める。水が90%,フィブリノーゲン,アルブミン,グロブ 
   リンなどの血漿タンパク質が約7%をしめる。
 4 血漿は、各種のタンパク質と、ブドウ糖、脂質、金属イオン、電解質、ホルモン、ビタミ
   ンなどを含んだ液体ですおり、また「血漿」中には100種を超えるタンパク質があること
   が明らかになっている。
 
例    次のうち間違えているのは。
 
 1 アシドーシスには呼吸性アシドーシスと代謝性アシドーシスがある。 
 2 アルカローシスには、呼吸性アルカローシスと代謝性アルカローシスがある。 
 3 呼吸を激しくするとアシドーシスになる。
 4 アシドーシスの原因に糖尿病、腎不全、慢性アルコール中毒などがある。
 
例    輸液について間違っているのは。
 
 1 ソリタT1などの1号液は、K+を含んでいないのが特徴緊急時など病態不明時の水
   分・電解質補給の第一選択として用いられる。
 2 ソリタT2などの2号液は、細胞内に多い電解質(Na+・Ca2+・P)を含むのが特徴。
   利尿がついた後の低カリウム血症や細胞内電解質が不足する脱水に用いられる。
 3 ソリタT3などの3号液は、水分・電解質の1日必要量が組成の基準になっている。
   経口摂取不能または不十分な患者の水分・電解質の補給と維持に用いられる。
 4 ソリタT4などの4号液は、電解質濃度が最も低く、水分の補給を目的とした輸液。
   腎機能の未熟な新生児や腎機能が低下している高齢者や術後早期の患者に用いる。
 
例    赤血球沈降速度について間違っているのは。
 
 1 正常値は男性が2〜15mm/時、女性が1〜10mm/時である。
 2 軽度の亢進(20〜50mm)で考えられるのは、気管支炎、肺結核初期、貧血などである。
 3 程度(50〜100mm)の場合は、悪性腫瘍、肺炎、肺結核、肝硬変、血友病などが考えられ
   る。
 4 100mm以上の高度亢進では、白血病などの血液系統の悪性腫瘍、腹膜炎の疑いがある。
 5 DICや多血症では低値をしめす。