高槻 高槻市 皮膚科 形成外科 脱毛
第100回 看護師試験問題 午前
 

Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数ヶ月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39℃台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス(SLE)を疑われ、緊急入院になった。

 

問題100

Aさんは顔面が赤くなっていることに驚き、「頬のあざのようなものは消えるのでしょうか」と医師に尋ねた。医師は「治療の効果が出てくれば消えます」と説明した。

Aさんは顔面の発赤で最も考えられるのはどれか。

 1 ばら疹
 2 蝶形紅斑
 3 結節性紅斑
 4 伝染性紅斑

 

問題101
 
入院した翌朝、Aさんの倦怠感はさらに強まり、顔面の浮腫が増強し、尿蛋白3+が認められた。Aさんが両膝と足関節の痛みや、歩行時の息切れがすると訴えたので、排尿はベッドサイドで行い、それ以外は安静にするように指示された。血液検査の結果は白血球3,000/μl、血小板11万/μl、溶血性貧血(hemolytic anemia))が認められ、酸素投与が1?/分で開始された。

Aさんの診断に必要と考えられる検査はどれか。

 1 膀胱鏡
 2 腎生検
 3 関節鏡
 4 骨髄穿刺


 

 

  

  

問題102
 
Aさんの病状が進行したため、メチルプレドニゾロンによるパルス療法が開始された

Aさんのパスル療法による副作用への看護師の対応で適切なのはどれか。

 1 病室の外でマスク着用を勧める。
 2 水分摂取は800ml/日にする。
 3 かつらの販売業者を紹介する。
 4 口すぼめ呼吸法を勧める。

例  膠原病とその特徴的な症状の組合せとして誤っているのは 

 

 1 皮膚筋炎          ―  ゴットロン徴候・ヘリオトロープ疹・間質性肺炎・筋力低下

 2 慢性関節リウマチ      ―  関節腫脹・関節痛・リウマチ結節

 3 多発性動脈炎        ―  皮膚の硬化・レイノー現象

  全身性エリテマトーデス   ―  蝶形紅斑・関節炎・心外膜炎・腎炎

 

例  特定疾患治療研究事業対象公費対象)ではないのは 

 

 1 全身性エリテマトーデス

 2 シェーグレン症候群

 3 ベーチェット病

 4 皮膚筋炎

 

例  悪性腫瘍を合併する可能性が最も高いのは 

 

 1 全身性エリテマトーデス

 2 強皮症

 3 皮膚筋炎

 4 シェーグレン症候群

 

例  次のうち間違っているのは 

 

 1 脱毛、皮膚の乾燥、むくみ              ― 甲状腺機能低下症

 2 腋窩・股のざらざらとした黒色局面          ― 腎不全

 3 顔面、前胸部の毛細血管拡張、カサカサの黄ばんだ皮膚 ― 肝硬変

 4 まぶたのはれ・紅斑、手指関節伸側の紅斑       ― 皮膚筋炎