高槻 高槻市 皮膚科 形成外科 脱毛
皮膚科試験  2012

1 スタンダードプリコーションについて間違っているのは 

 

  1 感染症にかかわらず全ての患者のケアに適用する。

  2 手洗いは全ての医療行為の基本になる。

  3 血液・体液・汗などの分泌物・傷のある皮膚・粘膜を感染のある物質として対応する。

  4 洗い残しがもっとも起こりやすいのは親指である。

  5 手洗いには、日常的手洗いと衛生学的手洗いがある。

 

2 以下にあげる献血ができない場合で、間違っているのは。

 

 1 ピアスを自分で6ヶ月以内にあけた。

 2 麻疹等の生ワクチン接種して24時間以内である。

 3 プラセンタ由来製剤(ラエンネック・メルスモン)を使用したことがある。

 4 3日以内に歯石除去等の歯の治療をした。

 5 1ヶ月以内にプロペシア(育毛剤)を内服した。

 6 海外から帰国して1ヶ月以内である。

 

3 輸血を行う際、血液型を間違えて輸血し患者がショックになった。間違った対応は。

 

 1 すぐに輸血ルートを抜いて、新しいルートを確保する。

 2 イノバン(ドーパミン)、ラシックス(フロセミド)を投与し血圧・利尿を確保する。

 3 直ちにICUへ搬送し、起こりうる腎不全に対処する。

 4 導尿の上、乳酸リンゲルを全開で落とす。

 

4   腸管出血性大腸菌食中毒ついて間違っているのは。

 

  1 発生は、7月・8月・9月に多い

  2 動物の腸管内に生息し、糞尿を通じて食品・飲料水を汚染する。

  3 肉だけでなく、カイワレや漬け物でも起こすことがある。

  4 感染後110日間の潜伏期間。初期感冒様症状のあと、激しい腹痛と大量の新鮮血を伴う血便。

    発熱することが多い。

  5 重症では溶血性尿毒性症候群を併発し、意識障害に至ることもある。

 

5 平成23年の食中毒について正しいのは。

 

  1 食中毒の最も多かったのは大阪府の1974人、最も少ないのは佐賀の36人である。

  2 食中毒の発生は一年の中で8月・9月がもっとも多い。

  3 食中毒の原因はサルモネラ菌によるものが一番多い。

  4 発生施設別では家庭内が最も多い。

 

6 出席停止期間について正しい組合せは。

 

 A インフルエンザ    ―   解熱後2日たつまで           1 AB

 B 百日咳        ―   解熱後3日経過するまで         2 AD

 C 麻疹         ―   特有の咳が消失するまで         3 BC

 D 流行性耳下腺炎    ―   耳下腺の腫脹が消失するまで       4 CD

 

7 ワクチン接種の間隔について間違っているのは。

 

1 風疹ワクチン接種後水痘ワクチンをする場合は4週間以上あける。

2 BCG接種後三種混合ワクチンをする場合は4週間以上あける。

3 日本脳炎ワクチン接種後インフルエンザワクチンをする場合は4週間以上あける。

4 三種混合ワクチン接種後日本脳炎ワクチンをする場合は1週間以上あける。

 

8 2011年の結核の統計で間違っているのは。

 

 1 結核罹患率の最も多い政令市は大阪市。最も高い都道府県は、大阪府である。

 2 未だに20000人以上の結核患者が発生している。

 3 世界的に見て、日本は依然として結核中まん延国である。

 4 20才代の新登録患者の半数はハイリスク者で、外国人・日雇い労働者・医療関係者である。

 

9 疥癬ついて間違っているのはいくつあるか。 

 

 1 指間部に疥癬トンネルを作ることが多い。

 2 ヒゼンダニというダニの寄生による。

 3 最近の疥癬に対して内服薬(ストロメクトール−イベルメクチン)の使用が可能になった。

 4 一般的に見られる疥癬とノルウエー疥癬では、疥癬の種類が異なる。

 5 かゆみが、非常に強い。

 6 角化型疥癬では、衣類や寝具を介して簡単に感染する。

 7 通常1〜2ヶ月の潜伏期間で発症する。

 8 丘疹や結節の部分に虫体が存在する。

 

10 多剤耐性について正しい組合せは

 

  A NDM1     ―   超多剤耐性結核                      1 AC

  B XDRーTB   ―   βラクタム剤を分解する酵素(βラクタマーゼ)       2 AB

  C MRAB     ―   多剤耐性アシネトバクター                 3 BC

  D VRSA     ―   バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌             4 CD

11 潜伏期間が最も短いのは。 

 

1 流行性耳下腺炎

 2 麻疹

 3 風疹

 4 水痘

 5 インフルエンザ

 6 結核

 

12 BCGについて次のうち間違っているのはどれか。 

 

1 生後6ヶ月未満であれば接種費用は無料であるが、それ以降は各市町村により対応は異なる。

 2 BCG対象年齢6ヶ月未満である。

3 コッホ現象とは、BCG接種後の強い反応をいい、すでに結核に感染している可能性がある。

 4 BCG接種前にツベルクリン検査をする。

 5 生後6ヶ月以降に予防接種を受け、何らかの健康被害があった場合、予防接種法による救済は受けられない。

 

13  熱抵抗性(100度の熱水で死滅しない)のは。

 

 1 細菌芽胞

 2 ウイルス

 3 結核菌

 4 真菌

 

14 ウイルスと癌の関係で間違っているのは

 

 1 HBV       ―   肝臓癌

 2 HCV       ―   肝臓癌

 3 HPV       ―   子宮体癌

 4 EBV       ―   バーキットリンパ腫

 5 HTLV-1      ―   成人T細胞白血病

 

15 定期予防接種の対象ではないのはいくつあるか

 

  1 DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)

  2 BCG(結核)

  3 水痘

  4 MR(麻疹・風疹)

  5 ポリオ

  6 日本脳炎

  7 伝染性耳下腺炎

  

 

 

21 肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)の原因菌でもっともよくあるのは。

 

 1 梅毒

 2 淋病

 3 クラミジア

 4 大腸菌

 

22 膠原病とその特徴的な症状の組合せとして誤っているのは 

 

 1 リウマチ熱         ―  発熱・多関節炎・小舞踏病

 2 身性エリテマトーデス    ―  蝶形紅斑・関節炎・心外膜炎・腎炎

 3 慢性関節リウマチ      ―  関節腫脹・関節痛・リウマチ結節

 4 多発性動脈炎        ―  皮膚の硬化・レイノー現象全

 

23 悪性腫瘍を合併する可能性が最も高いのは 

 

 1 全身性エリテマトーデス

 2 強皮症

 3 症膚筋炎

 4 シェーグレン症候群

 5 関節リウマチ

 6 多発性血管炎

 

 24 トリアージついて次のうち、間違っているのは。

 

 1 生命>機能>美容の順に判定する

 2 トリアージは、重傷者のみ行う

 3 トリアージタグをつける部位は、右手>左手>右足>左足の順

 4 一人のトリアージにかける時間は、原則30秒以内

 5 黄色のタグは、「多少治療が遅れても生命に危険がない

 6 歩行ができれば、緑のタグである。

 7 呼吸をしていなければ、黒のタグである。

 

25 カーテンを閉め切った、暗い個室に入院させなければいけないのは。

 1 梅毒
 2 百日咳
 3 マイコプラズマ感染症
 4 流行性耳下腺炎
 5 破傷風

 

 

 

 

16 日本のノロウイルスによる食中毒(food poisoning)で正しいのはどれか。

 

 1 感染した鶏肉の摂取によることが最も多い。
 2 潜伏期間は36時間である。
 3 123月に最も多い。
 4 病原性大腸菌によるものよりも患者数は少ない。

 5 消毒用アルコールで、消毒する。

 

17 車椅子使用患者の褥瘡好発部位は 

 

 1 仙骨部

 2 大転子部 

 3 坐骨部

 4 肩甲骨部

 

18 仙骨部の褥瘡の要因として最も大きな要素は。

 1 知覚の低下

 2 栄養の不足
 3 皮膚の湿潤
 4 摩擦とずれ

19 免疫担当細胞とその機能の組み合わせで正しいのはどれか。

 

 1 マクロファージ----------     補体の活性化
 2 肥満細胞     ---------    抗原の提示
 3 形質細胞    ----------    抗体の産生
 4 ヘルパーT細胞----------     貧食

 

20 皮膚にびらんを認める褥瘡は、米国褥瘡諮問委員会(NPUAP)分類法はどれか。

 

1 ステージT
2 ステージ
U
3 ステージ
V
4 ステージW

 

26 アナフィラキシショックと同じアレルギー機序で起こるのは、いくつあるか。

 

 1 ぜんそく

 2 溶血性貧血

 3 過敏性肺臓炎

 4 ツベルクリン反応

 5 重症筋無力症

 6 急性糸球体腎炎

 7 接触性皮膚炎

 8 じんましん

 

27 オプソニン効果が生じるのはどれか 

 

 1 形質細胞

 2 マクロファージ

 3 Tリンパ球

 4 Bリンパ球

 

28 接触性皮膚炎について間違っているのは。

 

 1 接触性皮膚炎を一般には「かぶれ」という。

 2 ツベルクリン反応の同じアレルギー機序で起こる。

 3 接触性皮膚炎の原因は血液検査でわかる。

 4 アレルギー性接触性皮膚炎は、初めて原因物質に触れた場合は起こしにくい。

 

29 採血をしていたところ患者が突然意識を失った。まずすることは

 

 1 ボスミン0.3mLの皮下注

 2 ソル・コーテフの静注

 3 硫酸アトロピンの筋注

 4 大声で話しかける

 

30 この倒れた患者の状態で間違っているのは。

 

 1 四肢皮膚の冷汗を見る。

 2 血圧は下がっている。

 3 頻脈になっている。

 4 嘔吐・尿失禁を見ることがある。

 

 

31 転移する可能性が最も低いのは 

 

 1 悪性黒色腫

 2 基底細胞癌

 3 有棘細胞癌

 4 ページェット

 

32 皮膚がんでないのは 

 

 1 ページェット病

 2 日光角化症

 3 脂漏性角化症

 4 ボーエン病

 

33 以下の薬剤のうち誤って静注した場合、患者が死に、注射した看護師刑務所に入る確率が最も高いのは

 

 1 コンクライトK

 2 ボスミン

 3 ラシックス

 4 アタラックスP 

 

34 特定疾患治療研究事業対象(公費対象)ではないのは

 

 1 全身性エリテマトーデス

 2 皮膚筋炎

 3 シェーグレン症候群

 4 ベーチェット病

 

35 緑内障で禁忌なのは、以下の薬剤のうちいくつあるか。 

 

 1 フロセミド(ラシックス)

 2 インスリン 

 3 ポララミン

 4 ジゴキシン

 5 ジアゼバム(セルシン)

 6 セレスタミン 

 7 ブスコパン