高槻市 皮膚科 形成外科 脱毛
次の文を読み94〜96の問いに答えよ。
78歳の女性。82歳の夫と2人暮らし。5年前に乳癌と診断され、乳房の切除術を受けた。最近、肺とリンパ節への転移が認められたため、外来で化学療法が始まった。要介護2で、室内は手すりで歩行が可能であるが、通所などの外出時は疲れやすいため車椅子を使用している。夫のADLは自立しており、通所の介助をしている。
94 訪問看護を開始したところ「化学療法の後は気持ちが悪く、胸が痛くなる」と訴えた。主治医からは症状を軽減するための薬剤が処方されている。
症状への対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.症状の内容や程度を聞き取り主治医に報告する
2.在宅では症状管理が困難であるため入院を勧める
3.マッサージや音楽療法などの補助療法は行わない
4.治療している段階なので麻薬性鎮痛剤は使用しない
5.主治医との連携のもとに看護師が処方された薬剤を調整する
95 3か月後肝臓への転移が認められた。体力が低下したため化学療法は中止となり、訪問診察が開始となった。食事とトイレ以外は臥床しがちになったが、介護用ベッドの利用は「病院のようで嫌だ」と拒否している。食事摂取量が減り、血液検査で総蛋白6.0g/dl、アルブミン3.0g/dlであった。訪問看護師が訪問すると布団で失禁していた。
適切なのはどれか。
1.日中の坐位時間を増やすよう勧める
2.介護用ベッドを導入するよう勧める
3.食べたいものを食べるように勧める
4.トイレには行かずおむつに排尿するよう勧める
96 2週間後、仙骨部に2×3cmの水疱が認められた。日中、傾眠傾向となったが声かけには覚醒し、介助で起き上がることはできる。会話は明瞭で苦痛症状はない。食事摂取量は少なく、血液検査で総蛋白5.0g/dl、アルブミン2.7g/dlとなった。
褥瘡への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.入眠中は2時間ごとに体位変換するよう夫に依頼する
2.経口栄養剤の処方について主治医と調整する
3.体圧分散マットに交換することを提案する
4.訪問介護を導入し、褥瘡処置を依頼する
5.直ちに膀胱留置カテーテルを留置する